最高に面白かった「ローン・レンジャー」

今日は、息子がお休みなので、映画に連れてってもらいました。
観たかった「ローン・レンジャー」。

エンターティンメントとは、こうあるべき!と思った映画でした。
というのは、完璧な娯楽映画であるにかかわらず、きちんと歴史をおさえて、テーマをすえてつくられた映画だからです。
西部劇版ファンタジーともいえるこの映画は、これだけ見ていても充分に面白いのですが、映画を観た帰り、私は息子に、『リンカーン アメリカを変えた大統領』(角川つばさ文庫)を読むようにいいました。この本は、最近、私が書いた本ですが、これを執筆するにあたって調べた歴史背景が、この映画の感動を深めてくれるからです。
あの歴史を知って、この映画を観るべきだと思ったのです。
ただエンタティンメント映画として観るのでは、この映画の深みが見えてきません。
この映画の時代は、「ゲティスバークの戦い」の話題がセリフに出てきますので、リンカーンの時代の後のようです。だからこそ、リンカーンの時代に、アメリカ大陸で、いったい何があったのかを知ってからこの映画を観てほしいのです。
そうすれば、面白さだけでなく、この映画を作った人々の思いと姿勢に、心から感動できるからです。
個人的には、「ああ、リンカーンを書いてから、この映画を観ることができてよかった!」と、思いました。
騙されたと思って、『リンカーン アメリカを変えた大統領』を読んでから、この映画を観て下さい。

あんまり面白くて感動したので、映画のパンフレットだけでなく、クリアファイルや手帳まで買ってきました。この手帳に、物語のネタをメモするつもりです。きっと、聖なるパワーが得られるはずです。
ほんとは、レンジャーバッチがほしくて、買おうとしたんだけど、息子にとめられてしまいました。たしかに、それは、年齢的に幼稚だったかも。でも、そういう、少年少女の心に戻ってしまう最高の映画でした。