『ふるい怪談』著/京極夏彦 絵/染谷みのる(角川つばさ文庫)
- 作者: 京極夏彦,染谷みのる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2013/12/01
- メディア: 単行本
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いやいや、この本はすごいです。
怪談小説や、こわい絵本で超有名な闇の貴公子、京極夏彦さまが書いて下さった児童書ですよ!
この物語の原典は、江戸時代に書かれた「耳嚢」(みみぶくろ)という摩訶不思議な本です。この「耳嚢」は、創作の本ではなく、江戸時代に奉行も務めたことのある教養のある武士が書きとめた聞き書き本なんです。そう。まさに江戸時代の都市伝説とでもいいましょうか…
それを、京極夏彦さんが、子どもにもわかるように、面白く書いて下さったのが、この本!
これだけでも、絶対読んでおきたい一冊ですよね〜
内容は、ここで語り尽くせないほど、多種多様です。
恨みをのこした人の幽霊だけでなく、大亀の恨みのお話もあります。河童、キツネ、猿、さらにしゃべる化け猫……それに、江戸時代の人々が、Aさん、Bさん、Cさん……Iさんとか、仮名で呼ばれているのも面白いです。江戸の人たちが、現代人にぐっと近くなったみたいで。中でも、Iさんは、大物ですよ!(読んでのお楽しみ〜♪)