『龍神王子!』著/宮下恵茉 絵/kaya8

ついに、読みました!
かの青い鳥文庫の新シリーズ『龍神王子!(1)』
今やノリにノってる宮下恵茉さんの新刊です〜

龍神王子! ドラゴン・プリンス(1) (講談社青い鳥文庫)

龍神王子! ドラゴン・プリンス(1) (講談社青い鳥文庫)

わたしの名前は宝田珠梨(たからだ・じゅり)。私立・九頭竜学院に通う中学一年生。一緒に暮らす祖母と両親は、占いハウス「龍の門(どらごん・げーと)」を営んでいる。占いといっても、能天気な両親は龍の着ぐるみをかぶって踊るだけだし、占いを担当している祖母には霊感なんてまったくない。そのインチキくさい占いのせいでみんなにからかわれて、とってもつらい思いをしてきた。だから、必死に勉強して、わたしの実家のことを知っている人がだれもいない私立の中学校に入ったんだ。今は、きちんとした家の、フツーの子として中学校生活をエンジョイしようと頑張っているの。ところがある日、学校から帰る途中のわたしに、これまで見たことのないほどカッコいい男の人が声をかけてきて……。わたしに、人間界と龍の世界をつなぐ大切な使命があるってホントなの?? (BOOKデータベース)

いやはや、いきなり美形王子が次々とあらわれ、主人公の珠梨が隙間なく囲まれてしまう第一巻。
こんな幸せなことがあるかしら〜って思う人もいるかも。
でも、占い一家の家庭に生まれ育った珠梨は、「変な家の子」といじめられた経験があって、ふつうに目立たないことがポリシー。なのに、王子たちの出現で、冗談じゃないほど目立ってしまい、学校中の注目を集めてしまうことに……
展開がスピーディで、しかも、ぷっと吹き出すコメディ要素もたっぷりなので、あれよあれよと読み進んでしまいます。
四人の王子は人間界の王子ではなく、龍神界の四つの種族の王子なのです。
炎をあやつる南方紅龍族、水をあやつる東方青龍族、闇をあやつる北方黒龍族、光をあやつる西方白龍族の四人の王子たち。
その王子たちが、珠梨を「玉呼びの巫女」だといって、いきなり結婚を申しこんだり、襲いかかってきたり、助けてくれたり……と、もうもう、波乱万丈すぎる展開。
「この先、どうなるの〜!?」って、読者の叫びがこだましてきそうな第一巻でした。
青い鳥文庫編集部の期待の新シリーズです。