『忍剣花百姫伝』の舞台1海賊の隠れ島「鬼ヶ城島」

『忍剣花百姫伝』の登場する鬼が城島のモデルとなった伊豆沖の青ヶ島が、TVで取り上げられていました。

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忍剣花百姫伝では、
「激しい波と強い海風に削られ続けたのか、その島は切り立った絶壁に囲まれている……絶壁と、無数の洞穴と、巨岩奇岩が天に向かってそびえているだけだ。いや、絶壁の向こうに、わずかに緑の森が見えた。『ここが海賊九鬼一幻斎の棲み処だというのか。だけど、どこにも砂浜とか、入江とかないじゃないか。どこに船をつけるんだ?』」
と、花百姫が訊くシーンがあります。
そう鬼が城島は、月に二度、朔の月(新月)と望の月(満月)の日の大潮の時しか開かない洞穴の航路があって、その洞穴を船でくぐって島に入るのです。それを、海賊たちは「鬼が城島の門が開く」といっています。
……なんてファンタジーが生まれたのは、青ヶ島のこの形からです。
島の内部がもっと海面より低ければ、島の中央がドーナツ状の海つづきになっていたりして、海賊たちは船のまま島の内部に出入りができるというファンタジーが思い浮かび、しかも、外海からは島の内部は見えない、まさに海賊の隠れ島になるじゃないか〜と想像が膨らみました。
そして、ここが、五鬼四天の忍者の隠れ城、鬼ヶ城となったのです。
また、以前ご紹介したけれど消えてしまった取材日記『忍剣花百姫伝六』に登場する「天の磐舟」のモデルになったのは、南砺市五箇山にある天柱石でした。これも一見に値するファンタジーなしろものですよ。
 
このほか、忍剣花百姫伝の舞台となった地、遺跡など「伝説の地」は以下にご紹介しております〜

熊野・龍いずる神々の山『忍剣花百姫伝』の舞台2
http://d.hatena.ne.jp/rieko-k/20100509/P1

紅燃ゆる谷、菅谷永代たたら・『忍剣花百姫伝』の舞台3↓
http://d.hatena.ne.jp/rieko-k/20100722/P2

星鏡の渓谷・宇宙を映した神の山『忍剣花百姫伝』の舞台4↓
http://d.hatena.ne.jp/rieko-k/20100328/P1
 
忍剣花百姫伝のページ↓
http://www.dowajo.sakura.ne.jp/kaohime3.htm

忍剣花百姫伝(一)めざめよ鬼神の剣 (ポプラ文庫ピュアフル)忍剣花百姫伝(二)魔王降臨 (ポプラ文庫ピュアフル)忍剣花百姫伝(三)時を駆ける魔鏡 (ポプラ文庫ピュアフル)忍剣花百姫伝(四)決戦、逢魔の城 (ポプラ文庫ピュアフル)忍剣花百姫伝(五)紅の宿命 (ポプラ文庫ピュアフル)忍剣花百姫伝(六)星影の結界 (ポプラ文庫ピュアフル)忍剣花百姫伝(七)愛する者たち (ポプラ文庫ピュアフル)