『空にさく戦争の花火』著/高橋秀雄 絵/森山拳次(今人舎)

この本は、15日の内に紹介しなきゃ…と、先行して出版されたご本の色々の順番からいえば、ごぼう抜きご紹介になってしまいました。

空にさく戦争の花火

空にさく戦争の花火

「悲惨な戦争の記憶が遠のくいま、子どもたちの五感にうったえる作品をつくりたい」「大人には、戦争を語り継いでいく義務がある」そんな思いから生まれた、戦争を語り継ぐための絵本シリーズです。テーマは「おと・におい・ひかり」。3巻目の本書で描くのは、ひ孫から見た戦争。激戦地で戦い、生き残った人がかかえる苦しみを、子どもたちはどうとらえるのでしょう? (BOOKデータより)
戦争を語り継ぐための絵本シリーズの第三弾。
ひゅーっと、花火の上がる音が聞こえてきそうな表紙が素晴らしくて、戦争を知らない私達は、つい、花火の美しさや、お祭りの楽しさを思い浮かべてしまいます。
けれど、この花火の音、匂い、光に、もっと恐ろしいものが思い浮かんでしまう人がいます。それは、戦争という時代を生きた人々です。
戦争を知らない世代が多くなった現代日本の人々へ、子どもたちへ、語り継いでいきたいお話が絵本になりました。これから、想像力を育てていく子どもたちにも、そのお母さんお父さんにも、ぜひ読んでほしい絵本シリーズです。
三月十日の朝

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太一さんの戦争

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