掲示板にお別れを

昨日はプレアデスの合評会でした。出席のみなさま、お疲れさまでした。
いろいろと報告したいこともあるのですが、それより、わたしは今、昔を懐かしんでいます。
というのは、公式ホームページ「風雲童話城」の「風雲急を告げる掲示板」を９月に閉鎖すると決めました。
仕事が忙しくなって、掲示板とブログの両方を管理するのが難しい上に、これまで管理をしてくれていたそうぺい君も多忙になってしまったからです。
この掲示板は、初期には本当に風雲急を告げていました。それも、ご常連のほとんどが作家仲間というにぎやかさでした。でも、ブログを始めるようになって、掲示板は様変わりしました。読者の方々の交流掲示板になったのです。それはそれで貴重で、中学生や高校生のファンが来てくれることの嬉しいことったらありませんでした。ですから、できれば、そのまま置いておきたかったのですが、それらの管理をすべてするとなると、今の仕事量ではとても無理だとわかり、やむなく閉鎖することにいたしました。
およそ８年間続いた息の長い掲示板でした。閉鎖するとなると、とても寂しいです。それで、過去ログを少しでも印刷しておこうと、一番古いページあたりを見たら懐かしくて読みふけってしまいました。関西弁のボケ突込みが乱れ飛び、消えてしまうには惜しい情報も満載です。しばらくはまだ見られますのでよろしければタイムスリップしてみて下さい。（掲示板にも著作権はありますので二次利用はご遠慮下さいね）。
でも、もう、さよならなんです。古くからのご常連さま、よろしければお別れの言葉などを書き込んで下さいまし。それは印刷して残しておこうと思います。
それで、古い記事をここへ少し転載してみようと思います。

★ おはようございます / 小梅 ♀ [近畿] [童話作家] ※小梅は私の古いＨＮです。
昨日は、指月の森へ取材に行ってきました。
指月はしづきと読みます。指月は四月から来ており、この丘陵からは、天の月、池に映る月、川に映る月、盃に映る月の４つの月を一望し、愛でることが出来るという意味で名付けられたそうです。
指月の森は、京都市伏見に昭和初期まであった幻の巨椋池（おぐらいけ）を見下ろせたという丘陵です。
巨椋池は、かつて、伏見区の半分の大きさがあった池というより湖のような遊水池でした。
かなり小さくなっていた昭和初期でさえ東京ドーム１７０個分の大きさがあったそうです。
平安から昭和初期まで、巨椋池は、コイ、モロコ、フナなどの魚類、ヨシ、マコモ、ハス、ヒシなどの植物も豊かな淡水漁業の宝庫でした。
豊臣の時代には、宇治川、桂川、木津川が流れ込み淀川となって大坂に通じ、京と浪花を結ぶ水路の役割も果たしておりました。
秀吉はこの巨椋池の風光を愛で、この指月の森へ伏見城を建てましたが、城は建てられてすぐ、大地震で倒壊してしまったそうです。
この巨椋池と宇治川を切り離し、巨椋池滅亡の最初の杭を打ち込んだのも、当の秀吉でした。
その後、明治、昭和を通じて、巨椋池は人工的に河川から切り離されていきます。度々洪水を起こしたからです。
流れという呼吸を完全に失った巨椋池は、やがてマラリア蚊を発生させる死滅湖に変わり果て、干拓され埋め立てられてしまいます。
平安の時代からさまざまな詩歌に詠われ、愛でられてきた巨椋池は、今や想像するしかありません。
資料を調べるうちにわかったことは、オランダ人技師デ・レイケという人が、明治の河川改修に大きく関わっていますが、この人が一番力説した洪水予防の根本的課題を明治政府は採用しなかったそうです。
それは「森林伐採の禁止」です。日本の山の雑木広葉樹林は自然のダムであることを、レイケは指摘していたのです。が、明治政府は理解を示さなかったようです。
現代日本の河川改修は、この頃から間違った出発をしたのです。そして、今も、改める気配もありません。
ですから、伏見から宇治市にかけての干拓地は今も洪水の危険があります。
昭和２８年には、消えた巨椋池が甦ったかのような大洪水が起こっています。
人は水によって生かされています。
水は恐怖であり、命の源です。
人と水は、切っても切り離せないのです。
だとすれば、現代人はなにをすればいいのでしょうか。
私はなにを書くべきなのでしょうか。
指月の森は、ただ静かに、そこにあるだけでした。
No.7239 - 2003/08/01(Fri) 09:00:48
こんなことも、掲示板に書いていたんですね〜

そして、最新のご感想は、拙著『よみせぶとん』を読んで下さったYUNさんからでした。お書き込みでは「よみせいち」となっていますが『よみせぶとん』のことです。『よみせぶとん』は、ほんとに夜店の市が出てくるので、ややこしかったですね、ごめんなさい。
風雲急を告げる掲示板はここです
といってるうちに、深夜の二時を過ぎてしまいました。レスは明日させて頂きますね。