ボツは力である!

(↑「か」ではない「ちから」だ!)
私は「プレアデス」や「季節風」といった同人に入っているので、デビュー前の書き手さんのお友達が沢山います。
やっぱり、デビュー前といえば、落選、持ち込みボツという洗礼を受けない人はほとんどいないと思います。たとえ、ラッキーにもそういうことなくデビューしても、ボツ感覚はあるのですよ。
つまり、本になるまでのボツの他に、書いて書いても売れないとかも、社会に受け入れられないボツ感覚があるのではないでしょうか。
かつて、那須正幹さんみたいに売れまくっていた人も、あの時代、あれほど子どもに受け入れられているのに受賞に無縁だとかも(今は各賞受賞されましたが)、今にみておれ〜と思われていたと思います。
現代のあさのあつこさんは、売れまくっている上に受賞も多く、これこそが当たり前のこと。時代の移り変わりを感じます。
たまたま売れなかった本に、素晴らしい本はあります、いや、一冊二冊じゃなく、かなり多数。
これは、作家にとって、かなりボツ感覚があると思います。売れなくてもいいと考える作家はそんなに多くはありません。だって、読んで貰うために本にしたのだから、売れないより売れる方がいいに決まってます。まあ、限度の問題はありますが。
売れて、受賞して、はたから見れば問題なしに見える作家さんでも、本来書きたい作品を書く時間がとれない苦しみがあったりします。これは、自分で自分の作品を心ならずもボツにし続けているということで、これも辛いのではないでしょうか。
ということは、作家は生涯ボツとは無縁ではないということです。つまり、ボツ感覚は一生つづくのです。であれば、コイツに落ち込むのでなく、力にしてやらねばなりませんぞ、みなさま。