悲しみよ、こんにちは

←これも昔描いた絵「ふれあう」


以前、同タイトルで、サガンの小説のことを書いたけど、今日は違う話。
実は、私は時々、辛いことがあった時、辛かったことを思い出した時、心の中でそう呼びかけます。



すると、辛かったことにまとわりついている怨念のようなものが、すーっと消えていく気がするのです。
だって、「こんにちは」って挨拶されたら、誰だって「こんにちは」って挨拶を返すでしょう?
そう、悲しみもちゃんと挨拶してくれるんです。
そして、感じさせてくれます。
「僕は今、通り過ぎるだけだからね…」って。
作り話ではなくて、ほんとにそんな感じで、わきあがった悲しみがすーっと遠のいていくのです。
つまり、受け入れることなんだと、最近気づきました。悲しみを打ち払おうとすると戦い疲れてしまうけれど、自然に受け入れて、ああ、今、私は悲しいんだ…って、ソフトキャッチすると、感情より理性が働くらしく、悲しいという気持ちより、今自分は悲しんでるけど、そのうち気も晴れるって思えるようになるんです。
それは、不思議なぐらい。
私はブログに書くのは、仕事にかかわることを中心にしていますし、私的な辛いこと悲しいことは、できるだけ書かないようにしています。
そのためにも、この方法はとても役に立ってくれるんです。今日も、昔の辛かったことを思い出すことがあって、悲しくなってしまったけど、「悲しみよ、こんにちは」っていったら、「あ、今日の私は、昔の幻だから〜」って、悲しみが笑ってくれました。
今、悲しい人、良かったら試して見て下さいな。