【パリ、ベネツィア、ローマの旅 NO9】ヴェルサイユ宮殿 その4

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さて、ついに、ヴェルサイユ宮殿の王の寝室です。

紅色、金銀の錦織で飾られたベッドルーム。
ただし、これらは当時のものではなく、資料が残っているものの中から、再現した錦織です。
しかも、王妃の冬の寝室の見本帳から再現されたもの。
つまり、王のベッドの錦織ではなく、王妃のベッドルームの錦織です。
そういわれれば、ちょっと女性的ですね。
ともかく、かのルイ14世は、この寝室で「朝の引見」や「夜の引見」を行ったそうです。また、ルイ14世が亡くなったのもこの寝室だったということです。
ベッドの天蓋の四隅に飾られた羽飾りは、孔雀の羽。
ベッドの中を覗いてみたくなるのは、庶民の人情。
ふーん、こんな感じか…
でも、王のベッドといっても、キングサイズということはないんですね。
現代のホテルのスイート・ルームなどのベッドの方がずっと大きいような気がします。
もっとも、囲われているので、狭く見えるのかも。
そして、ここにはバルコニーがあって、そのバルコニーこそ、かの有名な10月革命の折、ルイ16世マリー・アントワネット王妃が立って、押し寄せた群衆に、優雅にお辞儀をしてみせたバルコニーだそう。
こちらが、王の寝室の外観です。
写真の右側、青い時計が屋根にあるのが見えますね、あの下の二階です。
金色のバルコニーが見えますか? あのバルコニーからは、正面にルイ14世の騎馬像が見えます。





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宮殿の中での寝室の位置がわかります。
あの広場に、怒りの群衆が押し寄せたとき、どれほどの恐怖だったでしょうか。
それでも、マリ−・アントワネット王妃は、毅然とお辞儀をして見せたのでしょうか…
こちらは、閣議の間。
さまざまな閣議が行われたのでしょう。
正面の振り子時計は、1754年のものだとか。
窓から見える中庭です。
向こうに光るのは、セーヌ川の水を人工的に引き込んだ大運河(グラン・カナル)。
(続く)