【パリ、ベネツィア、ローマの旅 NO10】ヴェルサイユ宮殿 その5

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王の寝室を出て、鏡の回廊へ出ました。そして、回廊の最後は平和の間です。

鏡の回廊の燭台。
ちなみに、大小の燭台は3000個もあるそう。
鏡の回廊からの出口であり、平和の間への入り口。
鏡の回廊への入り口には戦争の間がありました。
最後の部屋は平和の間で、対になっています。
ここでは、ルイ15世の王妃(マリー・レクザンスカ)が、音楽会を催したりしたそうです。
その後、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットに引き継がれています。
平和の間の天井画です。
戦争の間とは違って、平和なイメージの絵ばかり。

王家の紋章レリーフがある暖炉。
金のライオンが神々しかったです。
暖炉の上。
円額の絵は、「ヨーロッパに平和をもたらすルイ15世」だとか。


そして、王妃の寝室です。
小花模様の可愛いベッドルームです。

むろん、かのマリー・アントワネット王妃の寝室ですが、これらはすべて再現されたものです。
寝台と壁の織物は、保存されていた下絵をもとにリヨンで再現されたもの。
寝台と金の手すりも、過去の資料をもとに再現されたものです。
椅子や小物も散逸しましたが、新たに再現されたり、買い戻されたりしたそうです。
ベッドの天蓋も小花模様。
四隅には、孔雀の羽。
天井のきらびやかなこと!
寝室の左奥に、小さなドア(出入口)が!
1789年10月6日、ヴェルサイユ宮殿の衛兵のいる控えの間まで、パンを求める群衆が侵入してきました。
その時、衛兵らがマリー・アントワネットを、このドアから、王の寝室まで逃したそうです。
このドアは閉めると、やはり小花模様の壁に同化する隠されたドアなのです。
この時、かなりの調度が持ち去られ、散逸しました。

これは、マリー・アントワネットの胸像です。


(続く)