『茶子と三人の男子たち S力人情商店街1』令丈ヒロ子と『全裸男と柴犬男』香月日輪
本日は「ねえさんずの怪」です。
ともかく、とんでもないハードスケジュールをやりくりしてでも、旨いものを食いつつ、業界の黒い話、キラキラの話をしゃべりまくるという集まりはやらねばならぬのです。生きるためには!
そんなわけで、ねえさんずの怪についての話はまた明日ということにして、今日はねえさんたちの新刊をご紹介します。
- 作者: 令丈ヒロ子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/10/29
- メディア: 文庫
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かつて、YAのシリーズとして出た『S力人情商店街』シリーズの文庫化です。
どこの街にもありそうな、さびれた商店街にひっそりとたたずむ塩力神社。
この神さまの起こす奇跡の凄いこと、しょぼいこと〜
このあたりが、令丈流の笑いのツボ。
作家多しといえども、この脱力系のユーモア、コメディを書ける人はそうはいません。
そういう意味でも、面白くて勉強になります。
しかも、一種の推理ものでもあり、ハラハラしつつ物語を追う楽しみも!
子どもは夢中になるけど、大人でも、ついつい、一気に読み切ってしまいます。
四巻完結なので、このさびれた商店街がS力でどう救われるのか、楽しみです〜♪
全裸男と柴犬男 警視庁生活安全部遊撃捜査班 (講談社X文庫)
- 作者: 香月日輪,わたなべあじあ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/04
- メディア: 文庫
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いや、はや、書店で買うのははばかられるほど過激なこのタイトル。
しかし、それなのに、めちゃ、売れている……!
そりゃあ、面白いからでしょう〜っていうしかないのですが、この話、主役級、主なレギュラーは男ばかり。
しかも、しぶいおっさんがぞろぞろ、ぞろぞろ…と、二回は繰り返さねばならないほど、おっさんの花園ですぅ〜
表紙の兄さんたちは、警視庁の通称遊撃捜査班の刑事です。
しかも、妖しい事件のみ、秘密裏に捜査するという…しかも、その背景には謎めいた超イケメン大金持ちがいて、日々、祝いだ、癒しの会だとかいって、超高級レストランや銀座の一流バーやらへご招待してくれるので、旨そうなご馳走を食いまくる…いや、失礼、食すシーンがそこここにあります。そんなわけで、読んでると、お腹が減ります。
でも、これ読んで、貧乏家の残り物なんかあさっても全く癒されません(その点、暴れたくなる本なので要注意)。
それと、この本を買ったら、タイトルカバーを剥いで下さい。カバーが二重になっていて、兄さんのあられもない姿が見られます。
この工夫を考えた編集さんはすごいけど、お金がかかるから、絶対売れる本!とふんで、決定なさったのでしょう。
香月ねえさん〜 こんな花園、反則やないかぁぁぁ ♥ ♥ ♥
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