香月ねえさんを偲ぶ怪「二人水晶忌」で思ったこと

←水晶の結晶集合体!
作家にだって、誰にだって、羨ましいという感情はあるし、ことに、新人の頃は処し方がわからず嫉妬と混同する。
だが、羨ましいと嫉妬は別。
「羨ましい」は結晶すれば、「あの人の仕事は素晴らしい=敬愛」に繋がっていく。
そうなれば敬愛する仲間と生きる楽しい人生。
羨ましい人が増えれば増えるほど、周囲は豊かになる。

「いつか、自分なりにいい仕事を…」と目指せばいい。
一方、嫉妬は自分の内面に黒く渦巻くだけ… 結局、自分を陥れてしまう。
さまざまな感情は、美しく結晶させよう。水晶忌の水晶みたいに……と思った昨夕。


実際、私自身、香月ねえさんが羨ましかったし、令丈ねえさんのことも羨ましかった。でも、令丈ねえさんから聞いた話、「香月さんも、児童文学も大人物も、どんなものでも書けるねえさんのこと、羨ましがってたよ」って。
驚きでした。超人気作家の香月ねえさんが、作家稼業の片隅にいる私なんぞを、ほんのちょっとだけでも、羨ましがってくれたなんて!
ああ、だから、ねえさんずの怪で、大人気作家二人+地味作家一人だったけど、何の違和感もなく友達付き合いをしてもらえたのか…と。
羨ましいと思う友人こそ、真の友人なのかもしれません〜