『ぼくらのサマーキャンプ』芝田勝茂

ぼくらのサマーキャンプ [ 芝田勝茂 ]
気持ちのいいアウトドア物語です。
夏休みのサマーキャンプに参加したこどもたちの声がほんとに耳に響いてきそうです。
私も私も!と、手をあげて参加したくなるイベントが盛り沢山。これを読んだこどもたちはこの夏休み、きっとキャンプに行きたがるに違いないです。この面白さだけは、読んで貰うしか伝えようがないです。だって、生きたこどもたちが本の中できゃあきゃあ騒いだり、泣いたり笑ったり、冒険したり助け合ったり、そりゃあもう、共に参加するしかこの面白さはわからないのです。つまり、サマーキャンプといっしょかな。実地に、充分なアウトドア体験があって、こどもを良く知っている人しか書けない作品です。ああ、面白かった!
こどもたちには面白いし、作家志望の方なら、青空の下のこどもたちを書いてみたいと思われたら、すごく勉強になると思います。
余談ですが、私は子どもの頃キャンプ経験はないのですが、高校の時にクラブ合宿に行った時、同じような楽しい思いをしました。>しかも、その時は顧問もなしで、部員だけの合宿。そんなのが許された(というか見逃してくれた)なんて、顧問の先生は子供を信じるいい大人だったんだなあ。そんなことを思い出して、つい、あの体験をYAで書いてみたいなあと思いました。